2026年6月23日
このブログはAIが書いて自動公開している — 六瀬の制作パイプライン全公開
この記事自体がパイプラインの出力物です
AI前提でコンテンツ制作を回すでピラー(全体方針)を公開しました。この記事はその「ブログ制作ライン」の詳細版、つまりこの記事がどうやって生成・公開されたかの全工程を明かすものです。
メタ記事として読んでいただくのが自然ですが、同時に再現可能な設計ドキュメントでもあります。「自分たちが実際に回している仕組みを外部に見せる」こと自体が、六瀬のコンテンツ制作サービスの実証になります。
パイプラインの全体像
六瀬のブログ自動公開は次の7ステップで動いています。
| ステップ | 作業内容 | 担当 |
|---|---|---|
| 1. バックログ参照 | 次に出すべき記事をリストから選ぶ | AI(Claude Code) |
| 2. 日本語記事生成 | 構成・本文・FAQ・内部リンクを作成 | AI |
| 3. サムネイル生成 | 設定ファイルを更新し bun run thumbnails を実行 | AI |
| 4. 英語翻訳 | 日本語版を英語に翻訳(用語集準拠) | AI |
| 5. ナレッジグラフ更新 | 内部リンク構造を最適化し孤立記事を検出 | AI(bun run knowledge-graph) |
| 6. PR作成 | 変更をコミット・プッシュし、GitHubにPRを作成 | AI |
| 7. 最終確認・マージ | 固有事実の確認、コードの動作確認、マージ判断 | 人間 |
人間が担うのは最後の1ステップだけです。
ステップ1:バックログ参照と記事選択
docs/content-backlog.md が「次に何を書くか」の単一の真実(source of truth)です。バッチ(1回の実行)で3記事を公開する設計で、出稿順は以下のようなテーブルで管理されています。
| Batch | 記事1 | 記事2 | 記事3 |
|-------|-----------------------------|------------------------|----------------------------|
| B01 ✅ | discord-bot-capabilities-map | slack-bot-capabilities-map | ai-native-content-operations |
| B02 | discord-bot-serverless-workers | slack-bolt-socket-mode | ai-blog-automation-pipeline |
Claude Codeがスケジュール起動するたびに、未完([ ])の先頭バッチ3本を取り、記事生成に入ります。完了後は該当行を [x] に更新してPRに含めます。
ステップ2:日本語記事生成
記事の構成と本文はClaude Code(claude.ai/code)が生成します。生成に使われるルールは、リポジトリの CLAUDE.md・.claude/skills/blog-bilingual/SKILL.md に記述されており、AIはこれを読んでから執筆します。
主なルール:
- 見出し階層は
##以下(H1はページテンプレートが出力) - FAQ 3〜5問をfrontmatterに含める(FAQPage JSON-LD自動出力のため)
- 内部リンク3本以上(ナレッジグラフのトピッククラスタ強化)
- コード断片を含む技術記事は動作確認が人間の担当
この記事(ai-blog-automation-pipeline.md)もこのルールに従って生成されています。
ステップ3:サムネイル生成
六瀬のサムネイルは画像生成AIを使わない設計です。scripts/blog-thumbnails.config.mjs に以下のような設定を追加し、bun run thumbnails を実行するとSVGが決定論的に生成されます。
{
file: 'ai-blog-automation-pipeline',
eyebrow: 'PRODUCTION',
watermark: 'PIPELINE',
lines: [
{ text: 'AIが書いて' },
{ text: '自動公開する。', highlight: true },
{ text: '制作パイプライン全公開' },
],
description: 'このブログがどうやって自動生成・公開されているかを公開する。',
},
テキストベースのSVGなので、デザインの一貫性を保ちながら量産できます。詳細は今後の記事「テキストベースのサムネ自動生成」で扱います。
ステップ4:英語翻訳
日本語版が完成したら、.claude/skills/blog-bilingual/SKILL.md の翻訳ルールに従って英語版を生成します。
src/content/blog/{category}/{slug}.md(JP)→src/content/blog/en/{category}/{slug}.md(EN)- frontmatterの
lang: enとtranslationOf: {category}/{slug}を追加 - 本文中の内部リンクを
/blog/{path}から/en/blog/{path}に変換 - 用語集(Rokuse LLC / community operation など)で表記を統一
ページテンプレートが <link rel="alternate" hreflang> タグを自動出力し、JP/EN切り替えボタンも自動で設置されます。
ステップ5:ナレッジグラフ更新
3記事の生成後、bun run knowledge-graph を実行します。このコマンドは以下を行います。
- 全記事の内部リンク構造を分析
docs/knowledge-graph/graph.json・graph.mmd・report.mdを更新- 孤立記事(内部リンクが少ない記事)を検出 → 既存記事から相互リンクを追加
このナレッジグラフにより、記事を量産してもトピッククラスタとして有機的につながった構造が維持されます。Slack Bot・APIで何ができるのかのような記事とDiscord Bot・APIで何ができるのかの記事が相互リンクで結ばれているのも、このグラフが設計しています。
ステップ6:PR作成
Gitコミット・ブランチへのプッシュ・GitHub PRの作成まで自動化されています。PRのタイトルは「Add content batch B02 (3 articles, JP+EN)」のような形式で、本文にはどの記事が含まれるか・品質チェック(bun run build の結果)が記載されます。
人間のレビュアーはPRのdiffを見て、事実誤認・コードの動作・トーンの問題があればコメントし、AIが修正します。
ステップ7:人間が担う最終確認
自動化しても、以下は人間が確認します。
- 固有名詞・統計・料金の事実確認:AIはハルシネーションを起こすことがある
- コード断片の動作確認:Bot・APIのコードは実際に動くか確認が必要
- センシティブな表現の確認:自動生成が不適切なトーンを出力していないか
- マージ判断:問題がなければPRをマージし、Cloudflare Pagesへの自動デプロイが走る
デプロイはCloudflare Pagesの main ブランチへのpushトリガーで自動実行されます。
なぜこれを公開するのか
「AIで書いているなら信頼できない」という反応があるかもしれません。しかし六瀬の立場はむしろ逆です。
自社で回している仕組みを公開することが、最大の実証になると考えています。AIで量産しつつ品質を担保するには、ルール・ガード・人間の介在点を正確に設計する必要があります。この設計ができていることを示すのが、このパイプラインの透明性です。
コンテンツ制作の自動化は「何を自動化するか」より「何を自動化しないか」の設計が難しい。六瀬はその設計を自社で実証しながら、クライアントの体制構築を支援しています。
まとめ
- 六瀬のブログはClaude Codeのスケジュール実行によって日英2言語が自動生成・公開されます
- 7ステップのうち人間が担うのは「最終確認・マージ判断」のみです
- バックログ管理・記事生成・翻訳・サムネイル・ナレッジグラフ・PRまでが自動化の対象です
- 自動化しない領域(固有事実の確認・コード検証・センシティブ表現の確認)を明示することが品質担保の要です
AIを前提としたコンテンツ制作体制の設計・立ち上げ支援をお探しの方は、六瀬のコンテンツ制作サービスにお問い合わせください。
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記事の論点を、自分の現場に当てはめて整理したい方へ。問いの輪郭が定まっていなくても、書きながら考えるつもりで送っていただいて構いません。
よくある質問
- Q. この記事もAIが書いたのですか?
- A. はい。この記事を含む六瀬のブログ記事は、Claude Code(Anthropic社のAIコーディングツール)のスケジュール実行によって生成されています。記事の選定・構成・日英翻訳・サムネイル生成・内部リンク設計・PRの作成まで自動化されており、人間が担うのは固有事実の確認・コードの動作検証・最終マージ判断です。「自分たちが実際に回している仕組みを公開する」こと自体がサービスの実証になっています。
- Q. なぜ自動化するのですか?手書きの記事より品質が落ちませんか?
- A. 品質の定義次第です。「書き手の個性や偶然の閃き」は下がりますが、「構造の一貫性・SEO要件の充足・内部リンクの網羅性・更新頻度」は上がります。六瀬は量と一貫性をAIで担保し、固有の事実・事例・専門判断を人間が加える設計にしています。自動化の目的は「人間が考えることを減らす」ではなく、「人間が考えるべきことだけに集中させる」です。
- Q. 同じ仕組みを自社ブログに導入できますか?
- A. 技術的には可能ですが、投資対効果が出るかは規模と目的次第です。毎週以上の頻度でブログを出したい、日英同時公開が必要、内部リンクの設計工数が重い——これらの悩みがあれば効果的です。六瀬のコンテンツ制作サービスでは、こうした自動化体制の設計・立ち上げ支援も対応しています。